平成二十六年 衣文はじめ
当流では、年頭にあたって一年間の有職故実・衣文道の興隆発展を祈念し一門の研鑽を誓願する式典を執り行っております。本年も一月二十五日に、赤坂見附のホテルニューオータニの鳳凰の間にて、恒例の「衣文はじめ」挙行いたしました。
この式典に本年は、高円宮妃久子殿下 典子女王殿下の御光臨を賜り、両殿下には昨年同様玉串まで御奉奠いただきまして、当流一門にとってたいへん大きな名誉となりました。
「衣文はじめの儀」に続く「お服はじめの儀」では、近衛中将が挂甲を着装した姿をご披露いたしました。そしてその後は席を改め、妃殿下 女王殿下も引き続きお招きしての「直会」の宴となりました。
天皇陛下から当流宗家宗会頭に毎年賜る御料酒は、直会の席での献杯の折に御列席の皆さまにもお受けいただき、当流一門心から新年を喜んだことでございました。
祭主により祝詞があげられました。儀式場中央には祭壇が置かれます。
最上段には神様をお呼びする為の榊、二段目・三段目に神饌と呼ばれる10種類の物が
お供えしてあります。儀式を司る祭主により下記の順で儀式が執り行われました。
修祓の儀 会場一同の人々をお祓いする
降神の儀 御霊を神籬<ひもろぎ>にお招きする
献饌の儀 神前に神饌物<みけもの>をお供えする
詔奏上の儀 神前にこの一年の事跡をご報告する
玉串奉奠の儀 神前に清浄な榊を捧げる
撤饌の儀 神前からお供え物をお下げする
昇神の儀 御霊にお還り願う
「お服はじめの儀」終了後 列席者全員による記念撮影は2回にわけて撮影いたしました。
現在、全国八ヵ所に道場があり、衣文はじめには多くの門弟が集います。
神前にて今年一年の衣紋技術の向上を祈念する「衣文はじめ」は、高倉流一門にとって特別な場であり、より研鑽に励む気持ちを新たにいたします。
別室において 高円宮妃殿下 典子女王殿下を囲み
家元 宗会頭 たかくら会会頭8名が楽しく会談いたしました。
前記の他、今年も家元より許状の授与式が行われました。